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ポートピア連続殺人事件
- 1983年
概要
神戸や京都を舞台とした推理アドヴェンチャー。プレイヤーは刑事となり、部下となる「ヤス」に命令を与えるというスタイル。捜査を進めるうちに第2、第3の殺人事件が起こり、TVのサスペンスドラマさながらのストーリーが展開されます。
容疑者を呼んで取り調べたり、「デンワ」コマンドで手掛かりを集めたりなど、刑事気分が味わえるというのが最高でした。各登場人物も個性豊かでユニークでしたし(「特命の桜井さん」のグラフィックがなかったのは残念)、意外な犯人が明かされるエピローグも驚きでした。「パン、パン、パン」というサウンドとともにクレディットが一文字ずつ現われるタイトル画面も味がありましたね(タイプライターで印字しているように見せているそうです)。
余談ですが、ヤスの名前は映画「鎌田行進曲」から取ったそうです。また「現場付近」のグラフィックスは、「Wizard and The Princess」のスタート画面の影響でしょうか?
ストーリー
突然、部下のやすが、血相をかえて、飛びこんできた。
「大変です、ボス! あの山川耕造が、殺されても死なないといわれた耕造が、自殺しました!」
「な、なに~!?」
オレは、捜査一課の腕きき刑事である。捜査一課とは、もちろん殺人課のことだ。自殺とわかっていれば、当然、オレには関係のないことである。
にもかかわらず、オレが驚いたのは、あの耕造が自殺したという意外性だ。山川耕造…ローンヤマキンの社長。その悪質な経営振りで、人を自殺に追いこんだことはあったが、まさか、その耕造本人が自殺してしまうとは.……。
オレには、どーしても信じられなかった。
長年の刑事のカンというやつを持ちだすまでもなく、「他殺」の線が濃いのは、誰の目にも明らかだった。
「しかし、ボス」と、やすがいった。
「ボス、でも耕造は完全な密室で死んでいたんですよ」
「話してみてくれ」と、オレ。
「ええ、見つけたのは、耕造の秘書のフミエって女性なんですが、なんでも耕造が会社にあらわれないので、耕造のマンションに様子を見に行き、そこで発見したというわけなんです」
「ふーん。じゃ、密室でもなんでもないじゃないか」
「いえ、それがですね、マンションに行き部屋のインターホンを押しても返事がない。で彼女、合鍵でドアを開けなかにはいったが……」
「ちょ、ちょっと待ってくれ、なんで彼女が合鍵を持っているんだよ」
「なんせ、秘書ですから、耕造が忘れてきた書類を取りに行くこともあるらしく、そのため、その合鍵をあずかっていたとか…」
「なるほど、続けてくれ」
「で、ですね、なかにはいったが耕造の姿がない。さらに書斎を見ようとした。が、なんと書斎には鍵がかかっていたんですね。これはおかしいと、彼女は、すぐさまマンションの管理人の小宮を呼びに…」
「待ってくれ、なんで鍵がかかっていると、おかしいと思うんだ?」
「ええ、耕造はなかにいるときだけしか、そこに鍵をかけないらしいんですよ」
「ウーン…さすが秘書、そこまで知っていたか…」
「話を続けます、で、小宮が部屋に行き、ドアに体あたりしたら、パキーッとはずれて」
「ドアの鍵が?」
「いえ、わくの止め金のほうが…。最近のマンションの内装なんて、そんなものなんでしょう」
「で、耕造の死体を発見したわけだな?」
「ええ、それと、たたきあけたドアには、なかからキィが差しこまれていた、というわけなんです」
やすはそういうと、さっそくその部屋の見取り図を描きはじめた。オレはそんなやすを横目に見ながら、タバコを灰にする作業に専念していた。
「これは、本当に自殺なのだろうか……?」
マニュアルより
タイトルデータ
- 読み/カナ
- ポートピアレンゾクサツジンジケン
- 読み/ローマ字
- pôtopia renzoku satsujin jiken
- 欧文表記
- -
- パッケージ表記
- ポートピア連続殺人事件
- 画面表記
- ポート・ピア レンゾク サツジンジケン!
- 別表記
- -
- キャッチフレーズ
- -
詳細データ
エミュレーター動作
- XM7
- ○(正常動作)
- eFM7
- ?(未確認)
- EM7
- ○(正常動作)
- EM7 [FM TOWNS版]
- ○(正常動作)