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デゼニランド
- 1983年
概要
東京ディズニーランドのパロディーアドヴェンチャーですが、それまでのハドソンソフトからは考えられなかった本格的なアドヴェンチャーゲームになっています。
埼玉に建設された“出銭”ランドに隠されている「三月磨臼」(ミツキマウス)という純金製の臼を探し出すのが目的。画面数は114と十分なヴォリュームで、描画も速め。正統派アドヴェンチャーとしてなかなか楽しめるのですが、理不尽な部分もチラホラ見られます。
特に有名なのが“ATTACHコマンド事件”。十字架を棺桶にはめ込むという場面で、「PUT」ではダメで、ほとんど馴染みのない「ATTACH」という単語しか受け付けてくれず、ここで詰まった人が相当いたと思われます。そのため現在に至るまで、このゲームが語られるときには、必ずといってよいほどこの話題がついて回っています。
ストーリー
埼玉県知事である岡田ダメ男は、かねてより宿敵千葉県の目玉、東洋一の巨大遊園地を大いに意識していた。彼は、千葉・埼玉の血で血を洗う壮絶な争いにピリオドを打つため、遠大な計画をたてた。
それは、世界一の大遊園地を、この埼玉に建設することである。埼玉県民へのコビ=遊園地=選挙、これこそ彼が、待ち望んだ、県知事から国会議員という栄光の道への第1歩であり、次期総選挙当選間違いなしと彼は確信しているのである。
彼はさっそく、建設予定地の大地主である「三月伸一」氏に土地を提供するように依頼したが、三月氏は、いつも首を縦に振らなかった。岡田は金の力にものを言わせ、何度も説得を試みたが無駄であった。そこには、何かとてつもない秘密が隠されているようだった。
なかなかウンと言わない三月氏に業を煮やした岡田は一人のプロフェッショナルにコンタクトを取った。
「これこそ最後の手段だ」…岡田の独言だった。
そのプロは、カミソリの様な目を持った、超A級のスナイパーである。成功率99%の彼は、あざやかに三月氏を殺してみせた。誰の目にも自殺として見える方法だった。こうして、三月氏所有の100万平方メートルの土地は岡田の計画通り、巨大遊園地に利用されることになり、遊園地の名前は金に汚なかった岡田の性格を表わす「デゼニランド」と名付けられた。
工事も無事終り、埼玉県民の誇りであるデゼニランドは、千葉県民のダサイねたみにも負けず、遂にオープンとなった。岡田の予想通り、オープン以来、大人気を博し、千葉県民、東京都民を始め、誰も埼玉をダサイとは言わなくなったのである。
ところが、そんなとき一つの事件が突発したのである。岡田は、儲けた金で、デゼニランドのとなりに、ホテル「エンペラー埼玉」を建てようと基礎工事を始めたところ、地下数10メートルの地点に江戸時代のものと思われる箱が出土したのである。この中には、三月家に代々伝わる「三月磨臼」と呼ばれる純金で出来た臼のありかを示す地図が納められていたのである。
岡田は、さっそく、その地図の通り三月磨臼を掘り出し、よい隠し場所を探していたのであるが、フッと思いついたのが「デゼニランド」である。
しかし、好運は長く続かなかった。あのカミソリの目を持ったプロが再び、岡田の前にあらわれたのである。プロは三月伸一氏を殺す時、死に行く者の最後の願いとして「三月磨臼」を探し出したものへの復讐を依頼されていたのである。報酬は「三月磨臼」。
こうして岡田ダメ男も志なかばにしてこの世を去り、「三月磨臼」のありかは永遠の謎となってしまったのである。あのプロフェッショナルを始め、ウワサを聞いた人間が、何度もデゼニランドに入ったが、用心深い岡田のワナにはまり、誰一人として生きて返ってこなかったのである。
果してあなたは「三月磨臼」を探し出すことができるか、それとも他の人と同じ運命をたどるのか。
マニュアルより
タイトルデータ
- 読み/カナ
- デゼニランド
- 読み/ローマ字
- dezeni rando
- 欧文表記
- DEZENI LAND
- パッケージ表記
- デゼニランド
- 画面表記
- デゼニ ランド
- 別表記
- -
- キャッチフレーズ
- 驚異のスーパーアドベンチャー
詳細データ
エミュレーター動作
- XM7
- ○(正常動作)
- eFM7
- ?(未確認)
- EM7
- ○(正常動作)
- EM7 [FM TOWNS版]
- ○(正常動作)
関連ソフトウェア
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- デゼニワールド [FM-7版]
- ハドソンソフト
- 1986?年
-
- デゼニワールド [FM77AV版]
- ハドソンソフト
- 1986?年