F-Font
F-BASICのエディット環境は強力とはいえず、特にWindowsなどの現代のOSに慣れてしまった目で見ると、扱いにくいものに映ってしまいます。スクロールは上方向のみですし、検索機能がないので任意の文字列を探すのも大変ですし、コピー&ペーストができないのも不便です。
そのためWindows環境でF-BASICリストの編集や打ち込みをしたいわけですが、たとえば「D77 Disk Image Viewer」などを使えば、Windows上でプログラムリストを表示、編集することが可能になります。しかしキャラクターグラフィックスが再現されないのが難点で、すべてのプログラムで使われているわけではないとはいえ、なんとか表示させたいところです。
ここでは、Windowsのエディター上でF-BASICのフォントによる表示、編集を行なう方法、さらにキャラクターグラフィックスを含めたプログラムリストを表示させる方法をご紹介します。
その際に使用するフォントとして、「F-Font」をご用意しました。FM-7シリーズで使われているフォントをTrueTypeフォントにしたもので、PC-8x01系TrueTypeフォントのN-Fontを制作されたモ~リン氏に作っていただきました。
ファイル名:f-font.zip(170KB)
- 200ラインモード用、400ラインモード用、そしてそれぞれを欧文シンボルフォントにしたものの計4つのフォントで構成されています。
- キャラクターグラフィックス(キャラクターコードの&h80-&h9F,&hE0-&hFE)を正しく表示させるためには、欧文フォント対応のエディターが必要です。
- まず、以下のものを用意してください。
- F-Font(上記リンクよりダウンロード)
- モ~リン氏作/F-BASICのフォントを元に作られたTrueTypeフォントです。
- D77 Disk Image Viewer
- Moba氏作/ディスクイメージの中身を直接閲覧、編集することができます。
- 適当なエディター
- Windowsのメモ帳でも可。ただしキャラクターグラフィックスを表示させるには欧文フォント(文字エンコード Windows-1252)に対応したものが必要です。ここでは、フリーソフトのEditPadLiteを例にします。
- ほかには、SonaPad(フリーウェア)、サクラエディタ(フリーウェア)、秀丸エディタ(シェアウェア)、EmEditor(シェアウェア)などが閲覧、編集ともに可能なようです。
- F-Fontをインストールし、使用可能にします。
- EditPadLiteのメニューから[Options]→[Configure File Types]で[Encoding]タブを選択し、使用するFile Typesの[Default text encoding]を[Windows 1252: Western European]に設定し、[Options]→[Font]でF-Fontを指定します。サイズは12が最適。さらに文字色を白、背景色を黒に設定すると実機に近くなります([Options]→[Preferences]→[Colors]→[Color Configuration]で[White on black]を選択)。
- D77 Disk Image Viewerのメニューから[その他]→[外部ツールの設定]とたどり、[テキストビューア]にEditPadLiteを指定します。
- 任意のディスクイメージを開き、BASICプログラムをダブルクリックすると、EditPadLiteが起動してリストが表示されます。編集、印刷も行なえますが、カナやキャラクターグラフィックスの入力はWindowsの「文字コード表」を使うなどする必要があるようです。