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オホーツクに消ゆ
北海道連鎖殺人
- 1985年
概要
「ポートピア連続殺人事件」(エニックス)に続く堀井雄二氏の推理アドヴェンチャー。北海道を舞台に殺人事件の捜査を進めるというもので、部下の刑事とともに行動し、命令を与えるという点は「ポートピア~」と同様です。
「ポートピア~」に比べるとシナリオの分量、ゲーム内の行動範囲とも大きな拡がりを見せており、より重厚な作品になっています。捜査を進めるにつれて浮かび上がってゆく事件の背後にある大きなドラマ、登場人物の豊かな個性、ユニークかつ味わい深いセリフの数々……このあたりは“堀井節”が存分に発揮され、他の追随を許していません。北海道が舞台ということもあって、旅情をかきたてられるところも優れた点ですね。
堀井氏は当初、「北海道誘拐地図」というタイトルの作品を構想していたようですが、その後『ログイン』の記事と連動して北海道の取材を行ない、この作品が誕生しました(「誘拐」のアイディアは「軽井沢誘拐案内」へ?)。この取材旅行の模様は『ログイン』1983年12月号に堀井氏によって詳しく書かれ、私もこれを読んで完成を期待したのですが、肝心のゲームのほうはなかなか出ず、それから1年以上経ってようやく発売されました。
このゲームはそれまでアドヴェンチャーの主流だった単語入力方式をやめ、コマンド選択方式を採用していました。しかし最初からそうと決めていたわけではないようで、当初は「ポートピア~」の方式を踏襲するつもりだったようです。転換の理由は、コマンド入力=言葉探しであり、これは“1ページごとにクロスワードパズルをやりながら読む小説みたいなもの”(堀井氏)だからだそうです。
ストーリー
ある朝、東京湾に男の水死体が浮かび上がった。
身元不明、推定年齢40歳前後。そして、事件は北海道へと進む。
釧路、網走、知床、紋別……。
道東を中心に第2、第3の殺人が連鎖していった。
摩周湖で微笑んだ謎の女性は?
紋別沖に沈んだ船とは?
北海道の大自然を舞台に、壮大なスケールで繰り拡げられる
超大作ミステリーロマン!
パッケージより
タイトルデータ
- 読み/カナ
- ホッカイドウレンササツジン オホーツクニキユ
- 読み/ローマ字
- hokkaidou rensa satsujin ohôtsuku ni kiyu
- 欧文表記
- -
- パッケージ表記
- オホーツクに消ゆ
- 画面表記
- オホーツクに消ゆ!!
- 別表記
- -
- キャッチフレーズ
- 社会派推理アドベンチャー巨編
詳細データ
エミュレーター動作
- XM7
- ○(正常動作)
- eFM7
- ?(未確認)
- EM7
- ?(未確認)
- EM7 [FM TOWNS版]
- ○(正常動作)
備考
- よく『コマンド選択式を初めて採用した作品』と言われるが、実際はこれ以前にいくつか確認できているので、元祖ではないと思われる。
- 「オホーツクに消ゆ」というタイトルの元ネタは、1984年7月20日放映のTVドラマ「太陽にほえろ!/パリに消ゆ」か?