トリダンタル

プログラムはBASICプログラム1本のみで構成されています。細かいことですが、F-BASICの場合ファイル名は8文字まで許されていますので、どうせなら「トリダンタル」とすればよかったと思うのですが……。なおPオプションプロテクト、UNLISTともにかけられていません。

使用可能なコマンドは動詞と目的語に分けられ、配列変数に読み込まれます。

このゲームでは、所々で半リアルタイム進行となります。まず303号室に入るとインターヴァル割り込みが開始され、20秒ごとに以下のイヴェントが発生します。

301号室では、20秒経つと敵にドアを開けられ、狙撃されます。ただし事前に隠れていればやり過ごすことができますが、1/3の確率で敵に見つかり、狙撃されます。ドアをロックしている場合は、FM-8を装った敵がドアをノックしてきます。開けるともちろん狙撃されます。

703号室の前では、合言葉を言ってドアを開けさせたあとに割り込みが開始され、20秒何もしないままだと敵に狙撃されます。

前項で書いたように、このゲームでは時間の経過がひとつのポイントとなっていますが、ゲーム中はL（ミル）W（トケイ）で現在時刻を確認することができます。これはTIME$関数の値をそのまま表示しています。

時刻は、ゲームスタート時に17:00:00にセットされ、以後リアルタイムで計時されますが、場所の移動で10分経過します。ただし、40分以降正時までのあいだ（17:40～17:59など）は移動してもプラスされません。また、ゲーム途中で3度強制的に時刻が進められます（下表参照）。これでおかしいのは、20:00:00から19:50:00に時間がさかのぼってしまっている点で、これもバグだと思われます。

また、タイマー割り込み機能を使った時刻制限が1か所あり、19:00:00までに301号室に入らなかった場合はゲームオーヴァーとなります。リストを見るともうひとつ、21:00:00までにゲームを終えられなかった場合も同様にゲームオーヴァーとなるはずのようですが、なんとTIME ONで割り込みを開始していないため、実際は21:00:00を過ぎても何も起こりません。これもやはりバグでしょう。