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トリダンタル
- 1983年
徹底研究/トリダンタル~ゲームの進めかた
ゲームの目的
プレイヤーはスパイ「FM-7」となり、超兵器「トリダンタル」の設計図がS国の手に渡るのを阻止するのが目的です。具体的には、設計図を抹消し、独裁者ヘンリーを捕獲して本部へ連れて行けばゲームクリアーとなります。
ゲーム構成
タイトル画面のあと、必要ならゲームの説明を見ることができます。そのあと本部からの指令が表示され、ゲーム開始となります。
コマンド入力
コマンドは選択式で、画面下部に表示されているコマンド群の中からA~Zのアルファベットで入力します。スペースの都合上かすべては表示されておらず、A~O群とP~Z群を切り替えて表示させています。切り替えはスペースキーで行ないます。
動詞


目的語


まず「ドウシマス?」に対して動詞を、続いて「ナニヲ or ドコヘ」に対して目的語を入力します。目的語入力時は一覧以外にもカナや数字の入力も可能になっています(たとえば行きたい場所や部屋番号を直接入力するなど)。直接入力する場合、なぜか濁点の入力を受け付けていないので、たとえば「エイガカン」は「エイカカン」となってしまいます。ですが頭の3文字しかチェックしていないようですので、この場合は「エイカ」だけでOKということになります。
なお、コマンドの入力は小文字で行ないます。大文字では受け付けてくれません。画面上では大文字になっているので、これもちょっと不親切でしょう。
移動
このゲームは東西南北の概念がなく、移動は場所を指定して行ないます(G(イク)H(ホテル)
など)。ただしどこでも自由にというわけではなく、たとえばホテルの外からいきなり部屋の中に行くことはできず、いったんホテルに入らなくてはなりません。
それでもこれは、「ポートピア連続殺人事件」の移動方法に近い方式です。本作と「ポートピア」の発売日はほとんど差がないと思われるのですが(両者とも正確な月日は不明)、もしこちらが「ポートピア」より早いとしたら、移動場所を直接指定するこの方法は「ポートピア」に先んじていたことになります。
ゲーム進行
ほかに特徴的なのが、半リアルタイム進行だという点。たとえばホテルの部屋に入ったあと、早くドアをロックしないと敵にみつかって撃たれたり、部屋でじっとしていると電話がかかってきたりと、時間の経過によってイヴェントが発生する場合があります。これによって緊迫感が増し、さらにはゲームの難易度が上げられています。
ただし完全リアルタイムというわけではなく、これが使われるのは一部の場面に留まっています。L(ミル)W(トケイ)
とすると時刻が表示されるのですが、場面の転換によって時刻が勝手に進められたりするので、時刻にしたがって何かが起こるというわけではありません。
途中SAVE
ゲーム途中での中断は考慮されていません。わりと頻繁に死んでしまう(=ゲームオーヴァー)になってしまうゲームですが、その都度最初からやり直すことになります。ちょっと厳しいですが、トライ&エラーで解いてくださいということなのでしょう。