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オルリー空港殺人事件
- 1983年
徹底研究/オルリー空港殺人事件
ゲーム概要
1983年当時、チャンピオンソフトが多数リリースしていたアドヴェンチャーゲームのうちの1作。作者は、同社から「ザ・パドック」、「アタックひろ子ちゃん」などを発表したビックス・マイコ氏です。
内容は、パリを舞台とした推理アドヴェンチャーゲームで、観光旅行に来ていた2人の女子大生が事件に巻き込まれ、プレイヤーはそのうちの1人となって事件を捜査するという設定です。
一見してわかるのが、「ポートピア連続殺人事件」(エニックス)の影響でしょう。実在の場所+「殺人事件」というタイトル、画面下部にちょこんと描かれるキャラクター、「○○ シロ」のような命令形式のコマンド入力、「○○ イケ」でその場所に行ける移動方式などなど、あまりにも似すぎています。この点では、オリジナリティーはかなり薄いといわざるを得ないでしょう。
それでもゲームの出来がよければ構わないのですが、「ポートピア」に劣るのはもちろん、一市販ゲームとしてもクォリティーの低さは否めません。これはこのゲームに限ったことではなく、当時のチャンピオンソフトの作品全般にいえることではありますが、これで「ポートピア」より200円高いのは納得できないものがあります。
なお、プログラム中のREM文には以下のようなスタンプがあります。
これを見ると、ビックス・マイコ氏を含め、3人のスタッフで制作されたようです。一応分業制を採っていたんですね(^^;