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トリダンタル
- 1983年
徹底研究/トリダンタル~ゲーム展開-03
再び廊下に出て、合鍵で301号室のドアを開けます。ここでも周囲に人影がないことを確かめなくてはなりません。さらに大切なのは、ドアをノックして部屋に誰もいないことを確かめること。ノックしないで開けようとすると、やはり通報されてしまいます。ただ、ノックするのは301号室である必要はなく、ほかの部屋でもOKのようです(このあたりが作りが粗いところですね)。
301号室に入り、時計を見ると、ちょうど19:00です(強制的にセットされる。また、ここで時刻を確認しないと外にいる敵に撃たれてしまう)。すると、ドアをノックする音が聞こえます。FM-8が来たようですが、信じてよいのでしょうか……?
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ドアを開けると、FM-8でした(ただし姿は描かれない)。彼(彼女かも?)はメモを手渡します。設計図を抹消し、M駅へ行けとの指令です。そして敵は「マルス」という合言葉を使っていることがわかりました。
ここで大切なのは、このメモを燃やしてしまうこと。燃やさないと、駅に行ったとたんに敵に撃たれてしまいます。そのとき「メモを持っていたから撃たれた」とは表示されず、メモを燃やせという指令も受けていないため、これはなかなか気がつかないと思われます(それともこれもバグなのでしょうか)。
それにしてもスパイが「バイナラ」とは……。
相手は大勢なので、ピストルでは埒があきません。ここは麻酔ガンを使って一斉に眠らせます。プログラムリストを見ると、ここでピストルを使うと「1人だけやっつけましたけど相手は大勢です」というコメントが出るはずだったようです。ところがこの文字列をダブルクォーテーションで閉じていないので、次の行に制御が移ってしまい、その結果「関係ない部屋を開けようとして警察に通報」されてゲームオーヴァーになるという、意味不明の展開となってしまいます。こういうバグが残っているのが残念なところです。
部屋に入ります。テーブルの上を見ると、「トリダンタル」の設計図がありました。抹消せよとの指令ですので、ここで燃やしてしまうのが正解となります。しかし燃やさず、そのまま所持することも可能となっています。ただその場合、また後の場面で面倒なことが起きたりもするのですが……。
次は駅へ向かうことになります。部屋を出て、ホテルを出て、駅を目指します。
MM駅です(FM-8から渡されたメモでは「M駅」となっていましたが、これもバグでしょう)。もし設計図を燃やさずに持っていたらここで乱数を発生させ、½の確率で紛失したことになってしまいます(ただしそのメッセージは表示されない)。その場合、ゲームクリアーは不可能となります。もし持っていたら、ここで燃やすこともできます。
駅には様々な貼り紙のようなものが見られますが、これはほとんどがダミーです。電話をかけることはできますが、ゲームとは関係のないメッセージが出るだけです。
FM-8からのメモによるとここでFM-11から連絡があるはずですが、いくら待っても何もありません。リストを見ても、そういったものはプログラムされていないようです。「ムフフ映画館」には行くことができるので、本来はそのことが知らされるはずだったのかもしれません。
ということで、映画館に行ってみます。
ムフフ映画館の中です。上映されているのは「Miyuki the spy」。これはパックスソフトニカの「ミユキthe勝負師」のパロディーでしょう。
ここでもMM駅と同様、設計図を持っていたら½の確率で紛失します。ここでは館内にいるFM-8にそのことを指摘されますが、すでに後の祭りです。こうなったら一からやり直すしかありません。また、ここで設計図を燃やそうとすると、「この野郎!映画館の中で」と殴られ、ゲームオーヴァーとなります。
事前に設計図を燃やしておいて館内に入ると、FM-8からS国のヘンリーを捕まえるよう指令を受けます。とはいっても、館内ではどうすることもできません。おそらく、暗い中、また他の観客がいる中では身動きが取れないということなのでしょう。