これがアームロボだ!
画像提供/scary様(広告は除く)
アームロボとは
アームロボは、FMシリーズの販促キャンペーンのために開発されたマシンです。その名のとおりのアーム型をしたロボット(マニピュレーター)で、CPUを内蔵しており、FMシリーズと接続してF-BASICで制御可能というものでした。
キャンペーン期間は1983年の9月15日から10月31日までで、この間にFMシリーズ本体を購入し、添付のアンケートはがきを送付することによって抽選に応募できました。「FMシリーズ」ということなので、FM-7のみならず、FM-8やFM-11も対象となっていました。
当選数は200名で、しかも当時からこれだけの年数を経た現在では幻ともいえる存在だと思われますが、オークションで入手されたというscary様から本体、マニュアルの画像を送っていただいたので、ここにまとめてみました。
ちなみにキャンペーンの2等はタモリ氏のイラストが入ったトレーナーで、こちらは2,000名に当たりました。とはいえ、これも現存していたら貴重なものでしょう。
アームロボを製造していたのは、MT樋川という会社のようです。現存しているのかは不明ですが、同社は当時ほかにもアームロボットを発表していたらしいです。また故障時などのアフターケアは、泰工社という会社が請け負っていたようです。
アームロボのコントロール
このアームロボの特徴はなんといっても、FMシリーズと接続してコントロールできるという点でしょう。FM本体との接続はプリンタケーブル(MB26514)を使いました。プリンターを所持していれば問題ありませんが、ない場合はケーブルを別途購入しなければならず、しかも6,800円という価格だったので、アームロボのためだけに買うのはためらいがあったかもしれません。
実際の制御は、F-BASICで行ないました。V1.0からV4.0まで対応していたようです。BASICからLPRINT文やOPEN文でアームロボにコマンドを送ることによって、各種の動作を実行できました。詳細は、本ページからダウンロードできる取扱説明書をご参照ください。
また、本体前面のボタンを押すと、アームロボの動作をテストできる「テストモード」が実行できます。さらに、全軸のテスト用に「タモリモード」なるものもあります。これは、FM-7のTVコマーシャルでタモリ氏と掛け合いを行なっていた動きだそうです。
アームロボの画像
scary様から画像を送っていただいたので、ご紹介します。
内部の画像を見ると、CPUはNECのD780C-1(Z80A互換)が使われていたようです。
アームロボの動画と取扱説明書
scary様に動画をYouTubeにアップロードしていただきました。こちらからご覧になれます。「タモリモード」の動作だそうです。
また、取扱説明書の画像も送っていただきましたので、下記リンクよりご利用ください。
ファイル名:armrobo_manual.pdf(1.22MB)