2015年2月8日にOh!FM-7を更新しました。
更新情報はこちらです。
今回は提供していただいた画像がとても多く、作業量もかなりのものになりました。
単に画像を縮小して掲載するだけなら楽なのですが、一応汚れや傷みを修正していますので、かなり時間がかかってしまいました。
それでも、それによってサイトがより充実するわけなので、うれしい悲鳴をあげながらの作業となりました。
おもな更新項目についてまとめてみます。
■ザ・パームス [FM-7版]追加
ハミングバードソフトの「ザ・パームス」は、FM-7でもFM-8でも動く共用版だとこれまで思っていました。当時の広告を見ても「FM-8/7」と記載されていて、共用版のような表記に思えます。
ところが、msm5232様から教えていただいた情報、それからヤフオクに出品されていた現物の画像から、FM-8版とFM-7版が別々に存在していたことを知りました。
ヤフオク出品のものはFM-7版でしたが、パッケージには「FM-7」の文字しかなく、専用版であることを窺わせます。
またFM-7版には追加のマニュアルが付いており、
“THE PALMS"FM-7バージョンをご利用の方は、本体にRS-232Cカード等バッファー領域を確保するインターフェースは接続しないで下さい。
ゲーム途中でSyntax Error となります。(漢字ROMカードはそのままでかまいません)
もちろん、ディスクコントローラーカードは付けておいて下さいね。ディスクが使えなくなりますから。
と書かれているそうです。
これだけだとFM-7で動かす場合の注意書きにすぎないように見えますが、msm5232様によるとFM-8版のディスクはFM-7では起動しないそうで、それぞれの専用版が発売されていたと考えてよさそうです。
では、なぜ共用版ではなく専用版になったのでしょう。
本作が発売されたのは1983年1月ですが、マスターアップはその少し前だと考えると、FM-7が発売された1982年11月と非常に近い時期であったであろうことがわかります。そのため新機種であるFM-7への対応が間に合わず、あとからFM-7版を改めて発売したのではないでしょうか。
FM-7はFM-8との高い互換性を持って発売されましたから、本来ならFM-8で動くものがそのままFM-7で動いてもよいはずです。
ですが、なんらかの処理をしていたことによってFM-7では動作せず、このような結果になったのではと思われます。
なお本作のパッケージは、「THE PALMS」のロゴの下に「Disk Version For FM-8」と書かれているのですが、FM-7版はこの上から「Disk Version For FM-7」のシールを貼っているようです。ということは、FM-8版のパッケージを流用していたのでしょうか。
しかし、のちに出た3.5インチ版ではシールは貼られておらず、「FM-8」のままになっています。これはよくわからない点です。
ちなみに、2作目以降の「ザ・ナイト・オブ・ワンダーランド」、「ABYSS」、「リキャプチャー」、「地獄の練習問題」、「tape ABYSS」は、FM-8/7共用版となっています。
■パッケージ画像
前回の更新(2014年09月07日)に続いて古人様からスタークラフトのパッケージ画像を何点か送っていただきましたが、「ブラックプールの剣」のパッケージの裏面に記載されている情報によると、移植作業はスリープ リバー ソフトというソフトハウスが行なっていたようです(確認はできていませんが、「カブールスパイ」もそうかも?)。
スタークラフトの移植作品は、その大半はスタークラフト自身で移植作業を行なっていると思っていましたので、これは新発見でした。この件については、また改めてトピックとしてまとめたいと考えています。
■雑誌表紙画像
今回ご提供いただいた画像で特に多かったのが、雑誌の表紙画像でした。中でもapaslothy様からは大量の画像を送っていただき、未掲載分をかなり埋められました。
また、匿名希望様からは「遊撃手」の1984年11月号以降分を送っていただき、これで同誌は全号(9冊ですが)画像を掲載できたことになります。
この方からは「ログイン」の創刊からの4号分の画像もいただいたのですが、なんとわずか5日違いでぶらっど様からも創刊から3号分の画像のご提供がありました。
これまで何年間も未掲載のままだったのですが、この短期間で重複してしまうとは思いませんでした。
せっかく送っていただいたのにお二人には申し訳ないですが、2冊ずつ画像を使わせていただきました。
これで「ログイン」の表紙画像の未掲載は、対象としている1990年一杯分までのうち、最後の1990年24号だけとなりました。
apaslothy様からは書籍の表紙画像も何点か送っていただいたのですが、未チェックだった書籍にFM-7関連の記事やプログラムが掲載されているということを教えていただき、新規追加となりました。
『有名ゲーム マル忍 カンタン改造法 BEST111」は攻略本(これは対象外としています)に近い内容ということで外していたのですが、プログラムが掲載されていることも考えて、対象とすることにしました。
ご協力いただいた皆様、今回もありがとうございました。