2018年3月1日にOh!FM-7を更新しました。
更新情報はこちらです。
■「桃太郎のロールプレイングゲーム」を追加
今回、すばらしい方のなべさん氏から「桃太郎のロールプレイングゲーム」というソフトの情報をいただきました。
これは、現物はもちろん、雑誌の記事、広告などでもまったく目にしたことのないソフトでした。発売元のヨシムラは、こちらのページでも書いたように、飯島システムサービスの「SF双六」と同一の作品だと思われる、MZ-80B版の「大宇宙双六遊戯御家族向」の発売元として名前だけは見知っていましたが、FM-7用ソフトを出していたとは思いもしませんでした。
なべさん氏はオークションで入手されたということですが、相当珍しいソフトであるのは確かでしょう。
中身はタイトルどおりのロールプレイングゲームで、昔話の桃太郎を題材としているようです。
画面を見て思ったのが、「アルフガルド」(アスキー)に似ているということ。「アルフガルド」は完全に文字だけで、こちらは簡素ながらグラフィックスが付いているという違いはありますが、ヘックスタイプのマップ、現在地や経過日数の表示、休息/移動/狩猟といったコマンド群など、共通するポイントが少なくありません。
本作のパッケージ裏には舞台となっている世界のマップが描かれており、なべさん氏からはその画像も送っていただいたのですが、それを見ると、「アルフガルド」のマップ(「月刊アスキー」1983年5月号掲載。ソフトにも付属)とそっくりともいえるものになっています。河や道のうねりかたや、森や砂漠の配置など、とても偶然とは思えません。
ということで、この「桃太郎のロールプレイングゲーム」が「アルフガルド」から影響を受けているのは、おそらく間違いないと思います。従って、ソフトの発売年月(どこにも情報がない)は、「アルフガルド」が発表された1983年4月以降と考えられます。逆に、「アルフガルド」がこのソフトを参考にして作られたという可能性もまったくないわけではありませんが、さすがに考えにくいですね(^^;
すばらしい方のなべさん様、とても貴重なソフトの資料をありがとうございました。
■「プログラムポシェット」掲載プログラムのスクリーンショットを3作分追加
かなり久しぶりにプログラムの打ち込みを行ない、スクリーンショットを掲載しました。打ち込んだのは、「プログラムポシェット NO.7」掲載のショートプログラム3本です。とはいっても実は、打ち込み作業はほとんど行なっていません。eighttails氏が最近公開されたOCRソフト、「Program List OCR」を活用させていただいた成果なのです。
808 Midway
「Program List OCR」の記事
使ってみて驚いたのですが、このソフトはかなりの精度でプログラムリストを読み取ってくれます。下の画像は、今回掲載した「SUPER BALLOON」の掲載リスト冒頭5行と、それを「Program List OCR」で読み取って「サクラエディタ」で表示したものですが、ほぼ完全に一致しているのがおわかりだと思います。掲載リストと異なるのは、4行目の"SCORE"のあとにスペースが1つ入ってしまっている点だけです。
DATA文の数字もすべて同一ですし、ダフルクォーテーション内の文字列も完璧に読み取れています。ソフトの説明によると『PC-6001に合わせて言語ファイルを作ってありますので、他機種のプログラムをそのまま読み込むのは難しいと思われます』とのことですが、PC-6001にはないSYMBOL文もきちんと認識しています。
この5行はほぼ完璧なものの、全体で見ればさすがに多少の手直しは必要でしたが、それも本当にわずかな部分だけで、90%以上は読み取れているといってよいでしょう。
OCRはこれまでも打ち込みに利用していて、ある程度の成果は上げられていたのですが、これは段違いの精度の高さです。まだ一部のリストで試してみただけですので、このリストとは別のプリンターによるリストの場合はどうなのか、またダンプリストはどうなのかなどは未検証ですが、今後は打ち込み作業の負担を大幅に軽減させられそうです。
eighttails様、素晴らしいソフトを公開していただき、ありがとうございます。