更新のお知らせ

2022年3月23日にOh!FM-7を更新しました。
更新情報はこちらです。

前回の更新(2022年2月20日)と合わせてのまとめです。
前回、そして今回と、komagata様より大量のスクリーンショットをご提供いただきました。前回は「PiO」掲載ソフト、今回は「マイコンBASICマガジン」掲載ソフトです。
未掲載分のスクリーンショットをすべて送っていただいたことにより、この2誌については掲載済み全作品のスクリーンショットが埋まったことになります。ベーマガは未掲載の実用ソフトなどがあるので、まだ完全網羅ではありませんが(PiOにもあるかも?)、とりあえず抜けがなくなったのは喜ばしいです。
komagata様、ありがとうございました。

今回作業をしていた感じたのは、ベーマガの場合は14年の長期に渡ってプログラムが掲載されたこともあり、年を経るごとに作品のクォリティー、特にグラフィックスがどんどん見栄えのするものになっていったことですね。初期のころは本当に単純なグラフィックスが多かったですが、後期あたりはより鮮やかな、またはリアルなグラフィックスが多数見られます。もちろんFM77AV専用作品だと4096色の威力によるものもあるのですが、FM-7/8の640×200/8色でも初期と比べると見違えるような画面を見せてくれます。
同じことは市販ソフトにも当てはまりますが、リストの長さにある程度の制限がある、投稿作品というカテゴリーの中でもそれが見て取れ、各作者の創意工夫に感心させられます。本サイトでは、そのへんの変遷も楽しんでいただければと思います。

このほかには、以前にスクリーンショットやパッケージ画像を送っていただいたものの、対象外ということで掲載できなかった画像をいくつか掲載しました。ご提供者の方には申し訳なかったですが、ようやく表舞台に立たせることができました。
それらも含めて、新規追加ソフトは教育/学習、実務、デモンストレーション、音楽演奏、「標準BASIC対応」プログラムなど、新たに対象となったソフトを加えています。
教育/学習ソフトは私自身もほぼ未踏の地といえるジャンルですが、調べてみると『ログイン』の投稿作品の「ヒストリーゲーム」の作者が中山情報開発の学習ソフトの作者でもあったなど、新たな発見がありました。
このジャンルは、当時でさえ出回る数が少なかったでしょうから現存するソフトは本当にわずかだと思いますが、お持ちの方はぜひ画像を送っていただけるとありがたいです。

更新のお知らせ

2022年1月20日に、ようやくリニューアルを果たすことかできました。
1年ぐらいはかかるかもと考えていましたが、まさか2年かかるとは思いませんでした。
お待ちくださっていた皆様には、申し訳ありませんでした。

とりあえず作業は終わりましたが、表示や動作でまだ不具合が残っている可能性があります。
お気づきの点がありましたら、お知らせいただければできるだけ対処します。

また、新しいフォーマットにはしたものの、データや情報が埋められていない部分が多数残っています。
たとえば、各ソフトの紹介ページには「ストーリー」を加えるようにしましたが、ほんの一部のソフトで実験的に記載しているだけですし、詳細データの「キャッチフレーズ」、「プレイ人数」、「付属品」なども大半が空欄のままになっています。
パッケージ画像も、本来ならクリックすると拡大表示されるはずなのですが、こちらでも書いたように、未対応のものが多数あります。
また、「書誌情報」ページ内の掲載ページなどのデータや、「関連情報」のバグ情報などもほとんど手をつけられていません。

これらは、これから少しずつ作業を進めて補完してゆくことになります。ゲーム・ホビー系以外のソフトの追加も、同時に進めることになるでしょう。
長い目で見ていただければと思います。

リニューアル後、早速お問い合わせをいただいたのですが、メールアドレスの記載がなかったので、こちらでお答えいたします。
キャリーラボのページにミステリーハウス2が入っているとのことですが、今回のリニューアルでは発売だけでなく、開発に携わったソフトも含めるようにしてあります(フロントラインなど、ニデコ発売のソフトが入っているのもそのためです)。ミステリーハウス2はキャリーラボが開発に関わっているらしいので、表示されることとなります。

情報/お知らせ,更新のお知らせ

2020年2月14日にOh!FM-7を更新しました。
更新情報はこちらです。

今まで未発売としていたハドソンソフトの「バイオテック」ですが、オークションに出品されているのを確認できたため、発売済みに変更しました。
本サイトでは当初、ハドソンの「ガンマン」、「スクウェアーガーデン」、「ベジタブル・クラッシュ」、「カエルシューター」、「来なさい!」、そして今回の「バイオテック」をいずれも未発売扱いにしていましたが、すべて発売済みに改めたことになります。
誤った情報を掲載し続けてしまったのはお詫びするほかありませんが、これでハドソンのFM-7/8用ゲームに関しては発売不明などのソフトがなくなりましたので、その全容がほぼ明らかになったといえます。とはいえ、「爆弾男 Ver2.0」のように未知のソフトが出てこないとも限らないので、引き続きチェックは怠らないようにしたいですね。

ご提供画像では、komagata様から『ゲーム ショートプログラム』(学習研究社)の掲載全作のスクリーンショットをお送りいただきましたが、その2週間ほどあとにH2SO4様からもこの本の掲載作のスクリーンショットをご提供いただきました。H2SO4様には申し訳ないですが、先にいただいたkomagata様からの画像を使わせていただきました。
同じようなケースは、2015年2月の更新でも、わずか5日違いで『ログイン』の表紙画像をお二人の方からご提供いただいたことがありました。いずれもまったくの偶然なのでしょうが、今回のこの本もありふれたものとはいえないのに、この短期間で重複してしまうとは思いませんでした。
まあ、本書は私も所有していますので、もっと早いうちに私がプログラムを打ち込んでスクリーンショットを掲載していればよかっただけですが……。

ほかにも、ご提供のあったパッケージ画像、書籍表紙画像などを使わせていただきました。
皆様、ありがとうございました。

 

そしてお知らせなのですが、この度Oh!FM-7を大幅にリニューアルすることにしました。
1999年のサイト開設以来、何度かリニューアルを繰り返し、2007年6月のリニューアルで現在の形になったのですが、いろいろと不備や粗が見えてきているので、ここで作業に着手することにしました。もっとも、リニューアルの構想は10年近く前から抱いていたのですが、様々な理由からなかなか取り組めないでいました。ですが、先延ばしを続けるといつまで経ってもできないので、一念発起したというわけです。

リニューアルでどんな形になるかですが、大きなことを言って実現できないと恥ずかしいので、現時点では秘密ということにしておきます(^^;
ただ、「リニューアルはこれで最後」といえるような、“最終形態”にしたいとは考えています。完成時期はまったく未定ですが、少なくとも今年中にはお披露目したいですね。

なお、2007年のリニューアル時もそうでしたが、通常の更新作業とリニューアル作業を並行して行なうのは効率が悪いので、サイトの更新は今回で一旦停止とさせていただきます。画像などをお送りいただくのは構いませんが、掲載はリニューアル後になってしまいますので、その点はご了承ください。

更新のお知らせ

2019年12月25日にOh!FM-7を更新しました。
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今回は、多数のパッケージ画像とスクリーンショットを追加した更新となりました。
パッケージ画像は39点、スクリーンショットは新規掲載分だけでも27作分、追加掲載も含めれば46作分にもなります。さらに、書籍の表紙画像を5点、グッズ画像も2点と、大豊作ともいえる内容です。

これも今回画像をご提供いただいた方々のお陰でありますが、中でも小島様からいただいた大量のパッケージ画像には驚かされました。なかなかお目にかかれないような希少なソフトも多数含まれており、かなりのコレクションをお持ちであろうことが伺い知れます。

皆様、ご協力ありがとうございました。

更新のお知らせ

2019年8月25日にOh!FM-7を更新しました。
更新情報はこちらです。

今回の更新では、FM-7版「ドルアーガの塔」(電波新聞社)のパッケージ画像とスクリーンショットを掲載することができました。
周知のように、このソフトは現在に至るまでその存在がはっきりと確認されておらず、幻の作品と化していたものでした。超マイナーなソフトハウスの作品ならそういったものはいくつかありますが、電波新聞社という大手ソフトハウスの作品で発売の有無が取り沙汰されるのは奇妙でもあります。その要因としては、発売が1987年とFM-7対応ソフトとしては比較的遅く、しかも出来のよいFM77AV版がすでに発売されていたため、ほとんど注目されることがなかったからだと思われます(専門誌の『Oh!FM』ですら紹介はありませんでした)。
そのため未発売説も唱えられていたようですが、私としては、『マイコンBASICマガジン』に広告が(スクリーンショットつきで)一定期間掲載されていたこと、同誌、それから『Oh!FM』にも裏ワザが紹介されていたことなどから、発売はされていたのだろうと判断し、当ミュージアムでは「発売未確認」とは記載しませんでした。

それでも発売の確認はまったくできなかったのですが、今年になって現物が発見されたという情報が流され、当方には、なんと移植を担当された紅林俊彦様から直接ご連絡をいただき、パッケージ画像もご提供いただきました。ご実家で片付けをされていたときに見つかったそうで、30年ほど放置していたにもかかわらず、FM77AV上で無事動いたということでした。
一緒に送っていただいたスクリーンショットは、上記の『電子工作マガジン』のfacebookページの掲載画像と同じものでしたが、「できればエミュレーター上での鮮明な、元の形に近い画像を見たい」とわがままを申し上げたところ、吸い出し作業を行なって下さり、今回掲載のスクリーンショットを送っていただきました。また、プレイ動画も撮って下さったのですが、重ね合わせ処理等の影響かやはり色数は少ないですが、キャラクターの動きもスクロールもスムーズで、クォリティーの高い移植になっていると思います。

この伝説的なソフトが発見されただけでも喜ばしいのですが、パッケージ画像、スクリーンショットをご提供いただき、掲載できたのは、望外の喜びでした。紅林様、本当にありがとうございました。
せっかくですので、ミュージアムの縮小画像ではないものをアップしておきます(クリックで拡大表示されます)。

m.shinohara様からは『アスキー』の表紙画像を3点ご提供いただきました。m.shinohara様は同誌1984年10月号掲載の「ナポレオン」を2015年にPC-8001に移植されたそうです(OUT of STANDARDさんで紹介されています)。
『アスキー』の画像はまだまだ抜けが多いので、貴重な3点となりました。ありがとうございました。

ほかに、『プログラムポシェット』vol.2掲載の「ジャマ森タタキゲーム」を新規追加していますが、これは単に取りこぼしで未掲載になっていただけです(^^; もっと慎重に作業をしないといけませんね。

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2019年3月7日にOh!FM-7を更新しました。
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今回、ハドソンソフトのソフトを2本新規追加しました。「爆弾男 Ver2.0」と「来なさい!」です。
いずれもオークションサイトに出品されていたため、FM-7版の存在が確認できました。
「来なさい!」は当初は発売済みとして掲載していたのですが、2001年の更新で未発売に変更し、現在に至っていました。2017年9月にアップした本ブログで『ほかにも「来なさい!」と「バイオテック」を未発売作としていますが、これも将来訂正することになるかもしれません』と書きましたが、それが現実となったわけです。

もうひとつの「爆弾男 Ver2.0」は、今回初めて存在を知りました。「爆弾男」はハドソンの有名作として知られていますが、「Ver.2.0」があったとは思いもしませんでした。たとえば、改良やバグの修正などで新ヴァージョンをリリースするケースはありますが(「ポイボス Part I」やPC-8801版「ドラゴンスレイヤー」など)、こちらはパッケージに「Ver2.0」とはっきり記され、製品コードもLA-1023→LA-1064と変わっていて、完全に別のソフトという扱いになっています。「爆弾男」にはほかに「三次元ボンバーマン」という作品もありますが、これとはまた違うソフトであろうと思われます。
ただ肝心の中身については、前作からどのように変わったのか、まったくわかりません。「爆弾男」はいくつかの機種で発売されていましたが、「Ver2.0」が発売されていたという機種の情報は少なくともネット上では見当たりませんし……。この時代のハドソンは、いろいろと謎が多いですね。

パッケージ画像では、Wings様より何点か画像をご提供いただきました。エニックスのソフトが4点含まれていて、これでエニックスでパッケージ画像が未掲載なのは「ドア・ドアmkII」のみとなりました。ここまで来たら、なんとかコンプリートさせたいですね。

スクリーンショットでは、「プログラムポシェット」と「マイコン・ゲームランド」の掲載作をいくつか追加しました。
いずれも、「Program List OCR」を利用した打ち込みの成果ですが、今年1月にリリースされた1.3.0を試してみたところ、認識率がかなり上がっており、作業がさらに楽になりました。「マイコン・ゲームランド」掲載のプログラムリストは、1.2.0までのヴァージョンではいくらか苦手にしていた字体のもの(下部画像参照)なのですが、1.3.0ではスラッシュなしのゼロでもO(オー)とほぼ区別されるなど、認識ミスが格段に減っていました。この字体が克服できたとなると、FM-7用リストのほぼすべてを高い精度で認識できるようになったといえると思います。
それでも、BASICの場合は1行ずつチェックしなければならないのでそれなりに大変ではありますが、打ち込み作業がはかどるのは間違いないでしょう。

なお、今回の更新でエミュレーター関連のコンテンツ(http://fm-7.com/emulator/以下)を削除させていただきました。
多忙で更新作業になかなか時間を割けないため少しでも作業量を減らしたいとの、たけがみりう氏からXM7dashのリンクを削除してほしいと要請されていましたので、このような形を採らせていただきました。何卒ご了承ください。
なお、掲載していたコンテンツの情報を利用されたい方は、Internet Archiveをご参照ください。
また、同様の理由でインフォメーション(http://fm-7.com/information/)も削除、フォーラムを書き込み停止とさせていただきました。

更新のお知らせ

2018年9月10日にOh!FM-7を更新しました。
更新情報はこちらです。

今回の更新では、FMシリーズ用に発売されていた周辺機器関連のソフトを新たに2つ加えました。
まず、アスキー(正確にはアスキーコンシューマプロダクツ)から発売されていた「MICRO・FONT-FM8」です。これは、FM-8でオリジナルのフォントを表示させることができるというもので、X1などに搭載されているPCGと同じようなハードだと思います。実際広告などでは、「Programmable Character Generator」と謳われています。

製品チラシ

これの付属テープにデモ、フォントデータ3種、フォントエディター、ゲームが収録されており、このうちエディターとゲームを追加しました。とはいっても、実はゲームのほうは「アスキー」1982年11月号にプログラムリストが掲載されていることもあってすでにピックアップ済みだったのですが、このハードのサンプルゲームということがはっきりわかるような構成にしました。
このゲームは、当然MICRO・FONT-FM8がなければ遊べないわけですが、キャラクターが正しく表示されないのを気にしなければ、プレイ自体は可能です(下部スクリーンショット)。

現状ではどのエミュレーターもこのハードはサポートしていませんので本来の画面表示は行なえませんが、ROMファイル(SUBSYSCG.ROM)内のフォントデータを直接書き換えるという手段で、動作画面を再現してみました。
キャラクターのデータはプログラム掲載誌にリストと共に載っていますので、これをデータ化してROMを書き換え、XM7で実行させました。それが下の画面ですが、やはりよりゲームらしい画面となっています。

もうひとつは、同じくアスキー(これも正確にはアスキーコンシューマプロダクツ)から発売されていたジョイスティック「クイックショット」です。「ログイン」1983年9月号に掲載の広告によると『ゲームソフトとして三次元迷路がついている』とあるのですが、これまで完全に見落としていました。フォーラムでクイックショットについての書き込みがあったため気づいたのですが、それがなければ未掲載のままになっていたかもしれません。
ただ、その広告には画面写真は載っていませんし、インターネット上でも情報は見当たりませんので、どんなゲームだったのかはまったく不明です。

なお、そのフォーラムで書き込んだように「Oh!FM」1984年9月号のジョイスティック製作記事中にもサンプルゲームが掲載されており、当ミュージアムには未掲載だと思ったのですが、よく見たら掲載済みの「SPEED TRAP」がそれでした。
記事中にはこのサンプルゲームのタイトルがどこにも記載されていないのでそれとは気づかなかったのですが、目次ページに「SPEED TRAP」と記載されていました。肝心の記事中には記載がなく目次にあるというのは珍しいケースですが、ミュージアム掲載時に把握済みだったはずなのに、すっかり忘れていました(^^;

ほかの新規追加ソフトは、書籍掲載プログラムからのピックアップとなりますが、いずれも国会図書館での調査の成果です。しかし未調査の書籍はまだ数多く残っており、道程は長そうです。

スクリーンショットの追加は、本ブログの前回の記事でご紹介した、「Program List OCR」を使った打ち込み作業でイメージ化したプログラムのうちの3本分(さらにそのあと、「パソコンで銀河の渦状腕を作るシミュレーション」も打ち込みました)を掲載。
ほかに「Oh!FM」掲載プログラムを何本か加えていますが、これらはいずれも当時打ち込んだりしており、イメージ化もずっと前に終えていたのですが、なぜかスクリーンショットを掲載し忘れていたので、今回追加しました。

それから雑誌&書籍のカテゴリーには、「FMシリーズ ソフトウェア集」を2冊追加しました。これは富士通が発行していた、FMシリーズ用のアプリケーションカタログですが、不定期に発行されており、各年ごとに、あるいはトータルで何冊出ていたのか、把握できていません。前回の更新までで16冊分を掲載していましたが、今回オークションで2冊を入手することができ、これで計18冊となりました。
その追加の2冊は1983年の5月版と8月版で、比較的古いものです。未知のソフトがこの中に眠っていれば新発見となるのですが、光栄の「森の都の10の魔法」、デービーソフトの「怪盗ストルン」といった、これまで当ミュージアムには未掲載の名前が見出せました。しかし、前者は現物はもちろん、広告などでもまったく目にしたことがなく、実際は発売されていないことが確実ですし、後者は他機種版は出ていましたが、FM版は発売されていないことがこれもほぼ確実です。

光栄の幻のソフト?

もともとこのカタログのシリーズ、特に初期のものは不正確で精度が高くないので、こういった誤った情報が少なくありません。結局新たな発見はありませんでしたが、カタログ自体は貴重なものであるのは確かなので、入手できたのはよかったです。

更新のお知らせ

2018年3月1日にOh!FM-7を更新しました。
更新情報はこちらです。

 
■「桃太郎のロールプレイングゲーム」を追加

今回、すばらしい方のなべさん氏から「桃太郎のロールプレイングゲーム」というソフトの情報をいただきました。
これは、現物はもちろん、雑誌の記事、広告などでもまったく目にしたことのないソフトでした。発売元のヨシムラは、こちらのページでも書いたように、飯島システムサービスの「SF双六」と同一の作品だと思われる、MZ-80B版の「大宇宙双六遊戯御家族向」の発売元として名前だけは見知っていましたが、FM-7用ソフトを出していたとは思いもしませんでした。
なべさん氏はオークションで入手されたということですが、相当珍しいソフトであるのは確かでしょう。

中身はタイトルどおりのロールプレイングゲームで、昔話の桃太郎を題材としているようです。
画面を見て思ったのが、「アルフガルド」(アスキー)に似ているということ。「アルフガルド」は完全に文字だけで、こちらは簡素ながらグラフィックスが付いているという違いはありますが、ヘックスタイプのマップ、現在地や経過日数の表示、休息/移動/狩猟といったコマンド群など、共通するポイントが少なくありません。

桃太郎のロールプレイングゲーム
アルフガルド

本作のパッケージ裏には舞台となっている世界のマップが描かれており、なべさん氏からはその画像も送っていただいたのですが、それを見ると、「アルフガルド」のマップ(「月刊アスキー」1983年5月号掲載。ソフトにも付属)とそっくりともいえるものになっています。河や道のうねりかたや、森や砂漠の配置など、とても偶然とは思えません。

桃太郎のロールプレイングゲームのマップ
アルフガルドのマップ

ということで、この「桃太郎のロールプレイングゲーム」が「アルフガルド」から影響を受けているのは、おそらく間違いないと思います。従って、ソフトの発売年月(どこにも情報がない)は、「アルフガルド」が発表された1983年4月以降と考えられます。逆に、「アルフガルド」がこのソフトを参考にして作られたという可能性もまったくないわけではありませんが、さすがに考えにくいですね(^^;

すばらしい方のなべさん様、とても貴重なソフトの資料をありがとうございました。

 
■「プログラムポシェット」掲載プログラムのスクリーンショットを3作分追加

かなり久しぶりにプログラムの打ち込みを行ない、スクリーンショットを掲載しました。打ち込んだのは、「プログラムポシェット NO.7」掲載のショートプログラム3本です。とはいっても実は、打ち込み作業はほとんど行なっていません。eighttails氏が最近公開されたOCRソフト、「Program List OCR」を活用させていただいた成果なのです。

808 Midway
「Program List OCR」の記事

使ってみて驚いたのですが、このソフトはかなりの精度でプログラムリストを読み取ってくれます。下の画像は、今回掲載した「SUPER BALLOON」の掲載リスト冒頭5行と、それを「Program List OCR」で読み取って「サクラエディタ」で表示したものですが、ほぼ完全に一致しているのがおわかりだと思います。掲載リストと異なるのは、4行目の"SCORE"のあとにスペースが1つ入ってしまっている点だけです。


DATA文の数字もすべて同一ですし、ダフルクォーテーション内の文字列も完璧に読み取れています。ソフトの説明によると『PC-6001に合わせて言語ファイルを作ってありますので、他機種のプログラムをそのまま読み込むのは難しいと思われます』とのことですが、PC-6001にはないSYMBOL文もきちんと認識しています。
この5行はほぼ完璧なものの、全体で見ればさすがに多少の手直しは必要でしたが、それも本当にわずかな部分だけで、90%以上は読み取れているといってよいでしょう。
OCRはこれまでも打ち込みに利用していて、ある程度の成果は上げられていたのですが、これは段違いの精度の高さです。まだ一部のリストで試してみただけですので、このリストとは別のプリンターによるリストの場合はどうなのか、またダンプリストはどうなのかなどは未検証ですが、今後は打ち込み作業の負担を大幅に軽減させられそうです。

eighttails様、素晴らしいソフトを公開していただき、ありがとうございます。